またまた

前回の続きですぁんあっ

『おいてかないでよおおおおおおおお』
大きな声で泣きじゃくる女の子の声が聞こえる
『仕方ないんだよ○○』・・・あれ?
今、女の子の名前を呼んだのか・・・?
なんでだろう・・・名前が聞こえない
名前を呼んでいるのはわかるんだけど・・・
その名前が分からない

目が覚めた
どうやら今のは夢だったらしい
なんか変な気分だなぁ・・・
悲しくて 寂しくて 怖い
そんな感覚がまだ頭の中に残っている
「光一、入るよー」瑠璃の声だ 「あ、うん」
「光一、これ玄関に置いてあったんだけど」
瑠璃は腕の中に何かを抱えている
「何?」俺は瑠璃の腕の中を覗き込む
「これは・・・」しおりだった
奇妙な形をした花が押し花にされている
なんだか歯車のような花だ
どこかで見たような気がする