前回の

続きですぁんあっ

俺はビビがいると言われたところへ来てみた
そこは洋服屋だった
大きなリボンが印象的な看板だ
店の名前は『Vision』
ビビとジョーをかけたのだろうか
俺は店の中へ入ってみた
中は若い女性客でいっぱいだった
靴や服が並べられ、女性客は何やら楽しげな雰囲気だ
これだけ種類もあるとうれしいのかな・・・
俺はビビを見つけるためにレジの方へ向かった
だがレジには誰も居なかった(危なくないか・・・)
しばらくすると、若い女性の声が聞こえてきた
一際高い大きい声だ
その声が聞こえたほうを向くと
大きなビビットピンクのリボンが見えた
そして女性客が少し他のところへ移動したとき、
金髪とアクアマリンの瞳も見えた
間違いない あの女性はビビだ
昔とかわらず青と黄色の斜め模様のワンピースを着ている
ただ少し大人びた雰囲気のものだ
顔立ちも随分大人らしくなっていた
昔のような茶目っ気のある顔ではなく、凛とした美しさがある
俺はビビの方へ近寄っていった
ビビは俺の存在に気づいたのか、横目でこちらを見た
一瞬視線は元に戻ったが、すぐにこちらに視線を向けた
何かを思い出したような顔だ
「あ・・・」今にも『あなたは』と言いそうな顔をしている
「・・・」しかし俺は何を言っていいのか分からず
立ちすくんでしまった
奥の方の部屋から赤茶色の髪の黒縁眼鏡をかけた男性が出てきた
その男性はジョーだった
「おーいビビ、あのパンプスとミュール・・・」
ジョーも俺のほうを見て何かを思い出したような顔をした
女性客の賑やかな雰囲気とは裏腹に
俺たちは凍りついたかのような雰囲気に包まれた
「パンプス・・・とミュー・・・ル・・・
足りない・・・んだけ・・・ど・・・」
「あ・・・わ・・・わかった」しどろもどろになりながらも
会話を続け、仕事を一段落させた
「中で話も何だから、外に行こう」俺たちは外に出ることにした

「・・・」「・・・」「・・・」みんな黙ったままだ
いきなりの出来事に混乱しているのだろうか・・・
「ねぇ・・・」ビビが一番先に口を開いた
「ん?」「もしかしてさ、君・・・光一・・・?」
「・・・う・・ん」「やっぱり・・・どこかで見たことあると思った」
ジョーも口を開く「意外なところで再開したな・・・」
「そういえば私の洋服屋に何か御用事でもあったの?」
ビビの声が明るくなってきた
「いや、ビビを探してたんだ。」「俺たちもだよ!!」「え・・?」
ジョーが食いつくように話をしてきた
「俺たちも光一を探していてね、この町に引っ越してきたんだ」
「ええ!?でも引越しの金とかは一体・・・」
「それは前あった財産を全て使って、今は生活費を稼いでるんだ」
「この洋服屋で?」「そう」
かなり声のトーンが明るくなってきた
このままいい雰囲気にならないかな・・・
「ところで光一は今どこに暮らしてるの?」
「ああ、俺は薔薇園瑠璃と薔薇園苺って言う子の家で暮らしてるよ」
「・・・その人たちとどういう関係なの・・・?」
急にビビの声のトーンが低くなる
「え・・・あ・・・家族みたいなものだね・・・」
俺は少し恐怖を覚えた
あんなに人懐っこくて明るかったビビが
こんなにトーンの低い声を出すなんて・・・
「・・・そう?」ちょっと明るくなったかな?
でも一体なんであんなことを聞いてきたのだろう・・・
俺たちは昔の話や家のことを話した後、家に帰った

今回はここまであああああああああ