また小説だよコノヤラウ

はいまたオリキャラの小説マトメですぁんあっ
ままとりあえずこの曲でも^^

柴崎光一(15)のオハナシですぁんあっ

  • 「また会えるよね?」

「・・・」俺は無言でその場を去った
だって・・・また会えるかなんて分からないじゃないか
―今から11年前のこと―
俺にはビビという幼馴染がいた
その子はアメリカから来た子で親がいなかった
この国に来るときの旅客機が墜落して両親が死亡した
奇跡的に一命をとりとめたのは
ビビ・ウィリアムズとジョー・ウィリアムズだった
ジョーはたしかあの時11歳だったから今は22歳だな・・・
ビビは大きいビビットピンクのリボンがお気に入りで、
いつもそれで髪を結んでいた。
青と黄色の斜め模様のワンピースを着ている金髪の子だった。
今思えば結構派手な格好だった。
ジョーは赤茶色の髪で黒縁の眼鏡をかけていた。
眼鏡を取ると目が小さく見える。
眼鏡の存在感がありすぎたのか・・・。
俺は4歳のときにこの二人と出会い 幼馴染になっていた。
その3年後 俺はこの町に引っ越すことになった
ビビ達と別れる時に、俺はあまりにも悲しくて
何も考えることができなくなっていた。
しゃべると涙がでてきた。
最後に俺は「・・・バイバイ・・・」と言った。
ビビは「また会えるよね?」と聞いてきたが、
喋ると泣きそうだったから何もいえなかった。
ジョーは俺の頭を優しく撫で、俺はその場を去った。
そして引っ越してきてからというもの、
慣れない環境に母親と父親のストレスが急激にたまり、
俺に暴力を振るうようになっていた。
いつも暴言を吐かれ、殴られたり蹴られたり、
タバコを腕や背中に押し付けてきたり、風呂に頭を沈められたりした。
酷い時は冬にジャンバーも無しで外に追い出されたりした。
一ヶ月入れてもらえなかった時もあった。
そんな時に海空の父親の青海さんが俺に事情を聞いて
両親は逮捕され、一人になり、青海さんが俺を引き取ってくれた。
この国には11歳から子供は一人暮らしができることになっていて、
俺は薔薇園瑠璃と苺の屋敷で暮らすことになった。
瑠璃も俺と同じで虐待を受けていた。
内容は凄惨なものであまり言いたくは無い・・・。
瑠璃の屋敷で暮らすことになったきっかけは
瑠璃が街を歩いていると見知らぬ男にいきなりトイレにつれこまれ、
腕と口をおさえられ、襲われそうになった所を
通りかかった人に助けられ、夢中で俺がいた木の所へ逃げてきて、
「助けて」といった時。この時の俺はちょうど今みたいに髪が長く、
リボンで結んでいたから女に見えたらしい。
それ以来瑠璃は外に出なくなった。
男性恐怖症になってしまったからだ。俺以外の男は全員駄目だった。
それで俺は瑠璃の屋敷で暮らすことになった。
苺が「いいリハビリになる」と言う物だから、丁度いいということで
青海さんも喜んでいた。
それからもう4年もたって、今は中学3年・・・受験乙だ。
あれからもう11年経つんだなー・・・。
ビビは今どこにいて 何をして どんな人になっているんだろう。
会いたいなぁ・・・
あ、そういえば今日は青海さんの家に行くことになってたんだ。
ペンダントの傷を直すって言ってたな・・・。

「あ、やっときたか!」青海さんは怒りの表情を見せていない。
「ごめんごめん、昔のこと思い出しちゃっててさ」
なぜタメなのかってよく聞かれるけど、
青海さんは義理でも父親だからだし、
この国では敬語は使ってはいけない法律になっている。
まぁどうしても使いたいんなら使ってもいいんだけどね。
「これ、これが傷」「うわー派手にやったなぁ・・・」
「ちょっとね・・・鳥が急接近してきて嘴から突っ込んできたから」
「にしてもすごい傷だなw」「最近の鳥は凶暴なんだよw」
青海さんにペンダントを渡すと、傷口に修復液を塗り始めた。
「ところでさっき昔のことを思い出したって言ってたね。
いったいどんなことなんだ?」
「昔の幼馴染のこと。」「昔の?」「うん。」
「それはいつ頃の話?」「11年前」
「そんなにか・・・どんな子だったんだ?」
「ん・・・名前はビビ・ウィリアムズ」「・・・ビビ?」
青海さんは手を止めた。「え・・・?」
「あ、いや何でもない。それで?」
「その子は大きいビビットピンクのリボンでいつも髪を結んで、
青と黄色の斜め模様のワンピースがお気に入りだったんだ。」
「・・・」ついに青海さんの手が動かなくなった。
「・・・髪の色は・・・?」「金髪・・・」
そう言うといきなり青海さんは立ち上がり、自分の部屋から写真を
持ってきた。「ビビってもしかしてこの子か!?」
青海さんが指さした所には、ビビと思しき女性がいた。
「これビビだ!!」「そうか・・・やっぱりか・・・」
「え、何が?」「この子、お前のことを探してたんだ」
「ええ!?」「この子の連絡先知ってるけど・・・会う?」
「もちろん!!会いに行くに決まってるさ!!」


疲れた( ´∀`)
今回はこの辺で終わりにしまふ