ぽぷりらんとおおお

ビビの小説いつまでひきずってんだこのやろぉ!
これで・・・終わりにするぞ・・・

茶色の落ち着いた便箋を青海さんからもらった
青海さん・・・いや、патикаと呼ぶべきかな
8歳のときから今まで7年間ずっと一緒にいた
身寄りの無い自分をここまでつれて来てくれた
もう父親も同然だしな

ビビ
唐突だが 俺は昔、お前のことが好きだった
昔・・・たしか10何年も前のことだったな
まぁなんつーかさ、その間にいろんなことがあって・・・
俺、お前以外の子を好きになったんだよ
もしかしたら、俺の考えすぎっていうか、勘違いかもしれないけど、
お前、俺のこと好きだったのかなーって思ったんだよ
だから、事が面倒になる前にこういっておくよ
俺は昔、お前のことが好きだった
けれど今はほかの子を好きになったんだ
でも、お前のこと嫌いになったわけじゃないから
友達として、親友として好きだから
こういうデリケートな話すんのは俺としてはすっごい緊張するんだよね
普段銃持ってバンバン打ちまくってるやつがこんなこと言うなんて
ありえんよな
でも俺、こういうことになると弱くなるから

どうかこんな勇気の無い俺を許してくれ
もう言いたいことは一つも無いよ

「・・・どっかで・・・聞いたような台詞・・・」
どこだっけ・・・思い出せそうで思い出せないな・・・
まいっか!そんじゃ、ポストに入れてこよう・・・

『おはようございます。今日のニュースをお伝えします。』
あの日から5日くらい経ったんだけど
光一はずっとどっか見たままだし
もう何も無い天井とかに目が行ってるんだけど・・・
『昨日、22日から、××小学校の児童が行方不明になるという
自体が頻発しています』
「光一・・・光一ー」
「んぬぁ!?」
「お前目がイっちゃってたぞ・・・」
「え、あぁ、そう?」
「もうぶっとんじゃったらいいでしゅおぉお・・・」
『児童たちは、行方不明になる数日前から、奇妙な歌を歌っていた
そうです』
『洗脳とかですかね?』
『怖いですねぇ・・・』
子供がいなくなる・・・歌を歌う・・・
魚が静かに・・・を見る・・・
ん、何だこの歌
どっかできいたような・・・
思い出せないなー・・・年はとりたくないもんだのう・・・
『ボロロロロロロ』
外でバイクのエンジン音が聞こえた
『ガタッ』
何だ、手紙か?あ、もしかしてあの返事か?
「光一、何か手紙とどいたっぽいど」
「エッ」
光一は早足で外のポストに向かう
「あんまり急ぐなよ?心臓に悪いからな」
「わかってる」

ビビからの手紙を開けてみる
少し英字のように傾いた字が連なっている

光一へ

光一の思ってることはよくわかったよ
正直に全部話してくれてうれしかった
私もね、昔君のことが好きだったんだ
でももうそんなこと言ってられないくらいに
大変なことが重なっていったんだ
街から子供が消えていく ないてるように歌を歌う
魚は空を向いている
異常事態がいくら重なっても解消されなくてね
君のこと忘れちゃったんだ
でも丸々忘れたってわけじゃないんだよ
あの花を見かけるたび、紫の髪の人が頭の中に浮かんできたんだ
それが光一だってわかったのはあの時、目を合わせた瞬間
脳に電気が流れたような気がしたよ
あのね、私のことそんな風に思ってくれて
私うれしかったよ
ちょっとショックだったけど
君が幸せならそれでいいや!それじゃまたねー

フレンドリーだな・・・話し方
昔とあんまり変わってないというか、日本語に慣れていないというか
でも・・・軽い終わり方されて、肩の力抜けた
いやービビがこういう子でよかった!
もっと重苦しかったら今頃俺に心臓は・・・
よし、これを考えるのはやめにしよう

「清海さー・・・」
「ん゙あ゙あ゙〜・・・ブブゼラの音すごい・・・」
サッカーの夢でも見てるのか
清海さんはソファーにうつ伏せになって寝ている
「あ、光一」
「あ」
青海さんが部屋から出てきた
「これ、ほら、俺の庭に咲いてた花」
「え、これ・・・」
「ビビから花、もらったんだろ?だったらお返しにこれで
お茶でも作ってお返ししてやれ」
「・・・うん」
「それじゃ、いてら」
「あいあいお。いっ的」